2003年4月 - 2005年3月
水チェレンコフ型検出器を用いた電子ニュートリノ識別の研究
若手研究(B)
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
-
- (総額)
- 3,400,000円
- (直接経費)
- 3,400,000円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
2009年実験開始予定のJparc-SKニュートリノ振動実験(T2K実験)の電子ニュートリノ出現探索における電子ニュートリノ識別手法をこれまでよりもさらに精度良く、また不定性が少なくなるように改良を行った。大量にモンテカルロ事象を生成して改良した手法による実験の到達予定の感度の評価を行った。また、K2K実験の1キロトン水チェレンコフ検出器のデータ及びモンテカルロ事象に対してこの手法を適用し、十分データとモンテカルロが一致することを示した。
K2K実験はニュートリノビームの照射が終了し、リアルタイムでK2Kニュートリノビームによる事象を収集した。また、長期間にわたるビーム照射期間中にわたってSKのデータの品質を確保するため、ハードウェアのメンテナンス、水の透明度、光電子増倍管の増幅率、時間特性のモニタと較正を継続的に行った。
このデータを用いて電子ニュートリノ事象探索ができるよう解析の流れを作成した。大強度ビームを使用するT2K実験のために最適化された上記手法ではK2K実験は統計が少なすぎるため、K2K実験の統計量に合わせて電子ニュートリノ探索手法を最適化し、K2K実験の全サンプルを用いて電子ニュートリノ出現探索を行った。この結果は一部解析の改良の後、論文として公表する予定である。
K2K実験はニュートリノビームの照射が終了し、リアルタイムでK2Kニュートリノビームによる事象を収集した。また、長期間にわたるビーム照射期間中にわたってSKのデータの品質を確保するため、ハードウェアのメンテナンス、水の透明度、光電子増倍管の増幅率、時間特性のモニタと較正を継続的に行った。
このデータを用いて電子ニュートリノ事象探索ができるよう解析の流れを作成した。大強度ビームを使用するT2K実験のために最適化された上記手法ではK2K実験は統計が少なすぎるため、K2K実験の統計量に合わせて電子ニュートリノ探索手法を最適化し、K2K実験の全サンプルを用いて電子ニュートリノ出現探索を行った。この結果は一部解析の改良の後、論文として公表する予定である。