2005年12月
weekly Paclitaxel-Aclarubicin-Carboplatin(weekly TAJ)療法が著効した子宮頸部腺癌IV b期の1例
産科と婦人科
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- 巻
- 72
- 号
- 12
- 開始ページ
- 1796
- 終了ページ
- 1799
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)診断と治療社
63歳女性.患者は頸部左側の腫瘤増大で近医を受診,悪性腫瘍遠隔転移を疑われ紹介受診となった.所見では,左鎖骨上窩に母指頭大の硬い腫瘤が触知でき,穿刺吸引細胞診ではclass V(adenocarcinoma),子宮腟部の前腟円蓋には4〜5cm大の易出血性腫瘤が認められた.一方,MRIならびにCTでは子宮頸部右側から腹側に5cm大の腫瘤を認め,頸部から骨盤内までの著明なリンパ節腫大が確認された.以上,これらより子宮頸部腺癌IVb期と診断し,Weekly Paclitaxel(T)-Aclarubicin(A)-Carboplatin(J)(weekly TAJ)療法を開始した.その結果,1コース終了後,子宮頸部病変は33%,左鎖骨上窩リンパ節は64%減少し,他の全ての病変も縮小傾向を認め,2コース終了後には子宮頸部病変は89%減少し,各リンパ節腫大は消失した.そして,4コース終了後の治療効果判定ではclinical CRとなり,以後,準広汎子宮全摘術,両側付属器摘出術,傍大動脈ならびに骨盤リンパ節郭清術を施行することになった
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0386-9792
- 医中誌Web ID : 2006103851
- CiNii Articles ID : 40007028524
- CiNii Books ID : AN00098035