MISC

2005年9月

汎血球減少を来した葉酸欠乏性巨赤芽球性貧血合併双胎妊娠の一例

日本産科婦人科学会新潟地方部会会誌
  • 吉原 弘祐
  • ,
  • 柳瀬 徹
  • ,
  • 倉林 工
  • ,
  • 花岡 仁一

94
開始ページ
7
終了ページ
10
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
新潟産科婦人科学会

35歳女.体外受精にて妊娠が成立した.妊娠9週に切迫流産にて,双胎管理目的で受診となり,妊娠24週に子宮頸管長17mmと短縮が認められ,切迫早産管理目的で入院となった.所見では,小球性低色素性貧血を認め,また妊娠24週には甲状腺腫も認められ,甲状腺機能亢進症と診断された.妊娠28週頃より前頸部痛を訴える様になり,上部消化管内視鏡にて食道裂孔ヘルニア,逆流性食道炎が指摘された.その後,妊娠32週頃より正球性正色素性貧血の他に白血球減少,血小板減少,汎血球減少を認める様になった.妊娠33週0日に帝王切開術が施行され,産褥5日に貧血の進行を認め,9日に骨髄穿刺が施行された.葉酸欠乏性巨赤芽球性貧血と診断されたが,徐々に回復し,退院後より甲状腺機能も回復傾向に,目下は経過観察中である

ID情報
  • ISSN : 0285-3485
  • 医中誌Web ID : 2006065967

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