2021年3月
完全直腸脱を伴うstage IV骨盤臓器脱に対して腹腔鏡下直腸固定術と同時に腹腔鏡下仙骨腟固定術を行った2症例
新潟産科婦人科学会会誌
- 巻
- 115
- 号
- 2
- 開始ページ
- 81
- 終了ページ
- 85
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 新潟産科婦人科学会
症例1は80歳で、約2年前から子宮下垂感を自覚し、約1年前から排便時に直腸脱を認めるようになった。今回、Stage IVの子宮脱および完全直腸脱の診断で一期的根治手術を行う方針となり、腹腔鏡下にWells直腸後方固定術+子宮腟上部切断+両側付属器切除+シングルメッシュによる仙骨腟固定術を施行し、術後経過良好であった。症例2は78歳で、約2年前から子宮脱を自覚し、間欠的自己還納で対応していた。半年前に排尿困難感が出現し、手術目的で当科を紹介受診した。初回受診時は子宮脱のみであったが、2回目の診察で直腸脱の併発を認めた。今回、Stage IVの子宮脱および完全直腸脱の診断で症例1と同様の手術を行い、術後経過良好であった。
- ID情報
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- ISSN : 2186-6244
- 医中誌Web ID : 2021358351