共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

がん組織で見出されるEBVは未知のがんサブタイプ形成に関与するか

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)
  • 大保木 啓介

課題番号
18K07284
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円
資金種別
競争的資金

エプスタイン-バーウイルス(EBV)/ヒトヘルペスウイルス4型関連胃癌(EBVaGC)は、通常in situハイブリダイゼーション(ISH)法によって診断される。 The Cancer Genome Atlas(TCGA)-胃がん(STAD)プロジェクトにおけるEBV分子サブタイプは、ISH法ではなく複数の次世代シークエンシング(NGS)法の組み合わせによって決定され、TCGA-STAD研究では、EBV分子サブタイプと他のサブタイプ間で予後に差がないことも示された。最近、TCGA臨床リソースデータセットの生存データの有用性が報告され、STADデータセットの使用も推奨された。さらに、TCGA臨床データの病理組織情報は、WHO国際腫瘍学分類第3版(ICD-O-3)用語に統一された。そこで、我々はTCGA-STADのRNA-seqデータの再分析を実施した。我々は広範囲かつ信頼できるEBV由来のNGSリードを過去の報告と比較して大量に得ることができた。再分析データに基づいたEBV陽性症例では、EBV陰性症例と比較して、adenocarcinoma NOSで統計学的有意に長い全生存期間(OS)、tubular adenocarcinomaで統計学的有意に短いOSが示された。我々の結果は、EBV由来のリードがこれまで考えられているよりも多く胃がんで検出されること、および、EBVは少なくとも2種の胃がん病理組織型の予後にそれぞれ異なる影響を与えることを示唆した。

ID情報
  • 課題番号 : 18K07284