共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2020年3月

高病原性H5N1のシアル酸非依存的感染経路における新規受容体の同定

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)
  • 梶原 直樹
  • ,
  • 芝崎 太
  • ,
  • 大保木 啓介

課題番号
17K10043
配分額
(総額)
4,680,000円
(直接経費)
3,600,000円
(間接経費)
1,080,000円

これまでの研究で、H5N1高病原性鳥インフルエンザウイルスはシアル酸欠損細胞にも感染可能なことを見出し、その分子機構を解明すべく、新規受容体の同定に取り組んできた。前年度、3種類の受容体候補分子の機能検証実験を行ったが、それら分子の関与は否定的であった。
そこで、当該年度は、まず、ハプロイド(HAP1)細胞とジーントラップ法を用いて、新たに受容体の候補を選別した。具体的には、HAP1細胞にジーントラップ用のレトロウイルスを感染させ、ランダムに遺伝子が破壊された細胞集団を作製した。セルソーターを用いて、細胞侵入能が抑制された細胞群を濃縮し、RACE法により挿入遺伝子の位置を探索した。その結果、受容体候補分子として、Frizzled class receptor 5(FZD5)を抽出した。次に、FZD5を含むFZDファミリーの過剰発現細胞を樹立し、前年度と同様に機能的な検証を行ったが、細胞への侵入能に顕著な影響は認められず、新規受容体を見出すことができなかった。シアル酸非依存的な感染経路における受容体の同定が本研究の最重要課題であるため、再度、受容体のスクリーニングを実施している。
また、当該年度はH5N1高病原性鳥インフルエンザウイルスのヘマグルチニン(HA)を発現する組み換えウイルス及び変異型ウイルスを作製した。前述のHaploid genetic screeningに加えて、免疫沈降法によりHAタンパク質と相互作用する分子の選別も進めている。具体的には、作製した組換えウイルスを処置した細胞を可溶化し、磁性ビーズを用いて結合タンパク質を抽出する。

ID情報
  • 課題番号 : 17K10043