2012年2月
動画アノテーションシステムVISCOを用いた協調的授業改善のケーススタディ
日本教育工学会論文誌
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 35
- 号
- 4
- 開始ページ
- 321
- 終了ページ
- 329
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.15077/jjet.KJ00007978023
- 出版者・発行元
- 日本教育工学会
筆者らは,分散環境における授業改善を支援するシステムの構築を目的として,動画アノテーションを用い,共有された授業風景動画の特定場面と議論中の発言内容の対応を明示化するシステムVISCOの開発を進めている.VISCOは,問題が直接的に表れている場面(課題箇所),及び課題箇所とは別の場面であって課題の要因になっている場面(課題関連場面)を関連付けながらの議論を実現しており,これまでの調査によりVISCOの有用性については確認しているが,VISCOが授業改善に及ぼす影響について検討するまでには至っていない.そこで,本論文ではVISCOの導入が協調的な授業改善に及ぼす影響について,ログ及びインタビュー形式の事後調査の結果に基づき考察する.結果,VISCOは教師のアウェアネス獲得を支援する上で一定の効果があることが確認されるとともに,授業における指示や指導方法の改善に影響することが示唆された.
- リンク情報
- ID情報
-
- DOI : 10.15077/jjet.KJ00007978023
- ISSN : 0387-7434
- CiNii Articles ID : 110009553523
- CiNii Books ID : AA00174437