MISC

2019年

スキャナー法によるボルネオの熱帯雨林における細根動態の年変化の調査

日本森林学会大会発表データベース
  • 遠藤 いず貴
  • ,
  • 久米 朋宣
  • ,
  • Lip Khoon Kho
  • ,
  • 片山 歩美
  • ,
  • 牧田 直樹
  • ,
  • 池野 英利
  • ,
  • 大橋 瑞江

130
0
開始ページ
471
終了ページ
471
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.11519/jfsc.130.0_471
出版者・発行元
日本森林学会

<p>直径2mm以下の根は細根と呼ばれ、比較的短い期間で成長と枯死が起こるとされる。このような細根の早いターンオーバーにより、細根は世界の年間純一次生産量の約3分の1を占める。このことから細根は陸域の炭素循環において重要な役割を果たしている。しかしながら、地中にある根の動態把握は技術的に困難である。スキャナー法は、地下部の動態を非破壊的に追跡できる手法であり、従来の手法に比べて根系構造を広い範囲で観察することができる。この手法を用いて、本研究では熱帯雨林における複数年の細根動態を明らかにするため、マレーシアのランビルヒルズ国立公園内で2014年1月から約2年半のスキャナー画像の解析を行った。スキャナーによる画像は約1ヵ月毎に取得し、画像中の根はソフトウェアを用いて目視で抽出し、各月の現存量、成長量および分解量を調べた。その結果、現存量は約1.8mm2cm-2とほぼ一定であったが、生産量および分解量はそれぞれの最低値に対して約10倍と20倍の幅を持って変動した。さらに、生産および分解特性が同期していることが明らかになった。</p>

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11519/jfsc.130.0_471
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201902258829705356
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130007645522
ID情報
  • DOI : 10.11519/jfsc.130.0_471
  • ISSN : 2187-6576
  • J-Global ID : 201902258829705356
  • CiNii Articles ID : 130007645522

エクスポート
BibTeX RIS