MISC

2008年1月

ナトリウム冷却炉の炉心・燃料設計検討,MOX燃料炉心; 2006年度報告

JAEA-Research 2007-084
  • 小川 隆
  • ,
  • 小林 登
  • ,
  • 大木 繁夫
  • ,
  • 永沼 正行
  • ,
  • 久保 重信*
  • ,
  • 水野 朋保

開始ページ
63
終了ページ
記述言語
日本語
掲載種別
機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等
DOI
10.11484/jaea-research-2007-084

高速増殖炉サイクル実用化研究開発の主概念であるナトリウム冷却炉大型MOX燃料高内部転換型炉心についての2006年度の炉心・燃料設計に関する検討結果を報告する。(1)MA含有燃料を用いた炉心の検討では、高速増殖炉サイクル実用化戦略調査研究フェーズIIにおいて構築した大型MOX燃料高内部転換型炉心をもとに、MA含有率の高いALWR使用済燃料のTRUを用いた炉心を構築した。本検討では、燃料重金属のMA含有率を3wt\%と暫定、従来概略評価にとどめていた熱特性及び燃料健全性の詳細評価を行い、設計成立の見通しを得た。(2)ブランケットへのPu添加による核不拡散性向上炉心の検討では、高速増殖炉の内的(intrinsic)な核不拡散性を向上させる一方策として、ブランケット燃料に炉心燃料用のPu(あるいはTRU)をあらかじめ添加することにより、ブランケットにおけるPuを常に原子炉級以下($^{240}$Pu同位体組成比で$>$18\%)に保つ核不拡散性向上炉心概念を構築した。ブランケットへのTRU添加率を最大でも5wt\%とすれば、軸方向ブランケット,径方向ブランケットともに、平均Pu組成を原子炉級に保つことができることを見いだした。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11484/jaea-research-2007-084
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5010978
ID情報
  • DOI : 10.11484/jaea-research-2007-084

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