2021年4月 - 2024年3月
犯罪がいつ起こるかを予測する:時期的犯罪予測の手法構築
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
本研究では、犯罪予測研究で疎かにされてきた時間の側面に着目し、犯罪の発生する季節、曜日、時間帯などに関する詳細な予測手法の開発に取り組んでいる。
初年度は、季節による効果、週の中の曜日による効果、祝日や大規模イベント開催日等の日付による効果といった様々な時間スケールで、時期固有の犯罪誘引効果を検討した。日本国内の犯罪オープンデータを用いた一般化線形混合モデル分析で、町丁目単位での各時間変数のパラメータ推定を行った。
その際、季節ごと、曜日ごと…とデータを分割してゆくと、ほとんどが犯罪件数ゼロのレコードとなり、パラメータ推定が困難になるため、一つの市区町村を地域特性に基づいて分割し、共通特徴をもった町丁目の集合ごとに分析を行うアプローチをとった。地区の年齢構成、所得水準等の諸変数をもとに、地区の隣接関係を考慮したクラスター分析により社会地区類型を作成、隣接町丁目をグルーピングした。時間変数が犯罪発生にもたらす効果は、こうした共通特徴をもつ地域内では一様と考えた。
クラスターごとの回帰分析の結果として、自転車盗では最高気温、クリスマスダミー、想定動員人数100名以上のイベントの数を表す変数、オートバイ盗では連休ダミー、最高気温の変数、自動車盗では給料日ダミーの変数、車上狙い・部品狙いでは連休ダミーや給料日ダミーの変数、自販機狙いでは最高気温や最大風速を表す変数、ひったくりではハロウィン、最高気温、最大風速、イベントの数を表す変数の効果が確認されるクラスターが、それぞれ見出された。
初年度は、季節による効果、週の中の曜日による効果、祝日や大規模イベント開催日等の日付による効果といった様々な時間スケールで、時期固有の犯罪誘引効果を検討した。日本国内の犯罪オープンデータを用いた一般化線形混合モデル分析で、町丁目単位での各時間変数のパラメータ推定を行った。
その際、季節ごと、曜日ごと…とデータを分割してゆくと、ほとんどが犯罪件数ゼロのレコードとなり、パラメータ推定が困難になるため、一つの市区町村を地域特性に基づいて分割し、共通特徴をもった町丁目の集合ごとに分析を行うアプローチをとった。地区の年齢構成、所得水準等の諸変数をもとに、地区の隣接関係を考慮したクラスター分析により社会地区類型を作成、隣接町丁目をグルーピングした。時間変数が犯罪発生にもたらす効果は、こうした共通特徴をもつ地域内では一様と考えた。
クラスターごとの回帰分析の結果として、自転車盗では最高気温、クリスマスダミー、想定動員人数100名以上のイベントの数を表す変数、オートバイ盗では連休ダミー、最高気温の変数、自動車盗では給料日ダミーの変数、車上狙い・部品狙いでは連休ダミーや給料日ダミーの変数、自販機狙いでは最高気温や最大風速を表す変数、ひったくりではハロウィン、最高気温、最大風速、イベントの数を表す変数の効果が確認されるクラスターが、それぞれ見出された。
- ID情報
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- 課題番号 : 21K14365
- 体系的課題番号 : JP21K14365
この研究課題の成果一覧
絞り込み
論文
1-
Proceedings of 7th International Conference on Business and Industrial Research (ICBIR) 143-148 2022年6月 査読有り
MISC
3-
第32回地理情報システム学会研究発表大会 2023年10月29日
-
第31回地理情報システム学会研究発表大会 2022年10月30日
-
日本犯罪心理学会第59回大会 2021年10月3日
講演・口頭発表等
4-
第32回地理情報システム学会研究発表大会 2023年10月29日
-
第31回地理情報システム学会研究発表大会 2022年10月30日
-
2022 7th International Conference on Business and Industrial Research (ICBIR) 2022年5月20日
-
日本犯罪心理学会第59回大会 2021年10月3日