KUCAにおける鉛/ビスマス混合比の異なる系統的なサンプル反応度価値測定
京都大学複合原子力科学研究所第7回炉物理専門研究会
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- 開催年月日
- 2018年11月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 熊取
- 国・地域
- 日本
加速器駆動未臨界システム(ADS)の冷却材候補である鉛(Pb)とビスマス(Bi)の断面積の積分評価のために、京都大学臨界集合体実験装置(KUCA)において比較的硬い中性子スペクトル場でのPb及びBiのサンプル反応度価値がそれぞれ独立に測定されている。モンテカルロ計算コードMCNPとJENDL-4.0を用いた実験解析値を、測定値と比較するとPb及びBi間で優位な差異がある。本実験では、Pb及びBi単体のサンプル反応度価値測定値を補完するため、過去の実験と同一条件の下で、Pb対Bi混合比の異なる反応度価値測定を系統的に実施した。まず、Pb単体(100\%)の測定結果から、過去の実験の再現性を確認した。また、本実験で新たに得られた鉛体積充填率が異なる測定値は、いずれも過去のPb単体(100\%)及びBi単体(0\%)の測定値間を補完することを確認した。今後、これら一連の実験解析をJENDL, ENDF, JEFFで行い、C/E値を評価する。また、感度解析により、実験値との差、核データ間の差について、原因である核種・反応の特定を行う。