共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2022年3月

AI規範の確立に向けた規範エコシステムの理論的・実証的メカニズムの解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

課題番号
18H03498
体系的課題番号
JP18H03498
配分額
(総額)
17,030,000円
(直接経費)
13,100,000円
(間接経費)
3,930,000円

2020年度は間接互恵性の理論的検討を行った。特にこれまでの間接互恵性が仮定していた公的評価系をゆるめた私的評価系の分析を網羅的に行い、これまで指摘されていなかった別の協力維持メカニズムが存在することを示し、権威ある国際学術誌に掲載された[1]。また、間接恵性に関する理論研究に関する広範なサーベイを行い専門誌にレビュー論文として発表し、これまでの成果を概観した[2]。さらに、情報拡散を考慮した間接互恵性モデルを提案し、ツイッターネットワーク上でリツイートが新たな記事を投稿するインセンティブになることを明らかにした[3]。また、間接互恵におけるJustified Defection(正当化される裏切り)が実際には正当化も非正当化もされないことを複数のシナリオ実験で明らかにした。その成果は国際学術誌[4]に掲載された。同じく間接互恵においてアップストリーム互恵性がなぜ人々の間に存続しているのかを、人々の認知バイアスに基づき説明する研究を実施し、その成果は査読付き学術誌に掲載された[5」。
[1] 10.1038/s41598-020-73564-5 [2] 10.3390/g11030027 [3] Yan, Y. et.al. NOLTA2020 [4] 10.1371/journal.pone.0235137 [5] 10.14966/jssp.1912

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18H03498
ID情報
  • 課題番号 : 18H03498
  • 体系的課題番号 : JP18H03498