2021年4月 - 2024年3月
日本における成人基礎教育を展望する被差別部落の識字活動に関する実証的研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
本研究は、2021年度から2023年度の3年間にわたる研究であり、2021年度はその1年目に当たる。計画によれば、2021年度内の研究活動は調査質問紙の作成と配布、回収とデータ入力が中心となっている。そのため、今の段階では調査報告書や論文などのかたちで成果が現れているわけではない。以下、調査の進捗状況などを中心に述べることとする。
2021年度は、ちょうど新型コロナ感染症が広がり、識字学級の開設が困難な時期に重なったため、調査に協力いただくにはむずかしさが発生した。調査を的確に行うため、一方で、全国隣保館協議会や部落解放同盟などの協力を得て、調査対象となり得る全国の隣保館や学級について発送先住所などの基礎データを提供していただいた。他方で、「全国識字学級実態調査」の質問紙づくりを2021年4月から8月にかけて行った。質問紙づくりについては、2018年度頃より議論を積み重ねてきたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を勘案して、調査内容はさらに吟味が必要となった。2021年8月末に質問紙が完成し、送付対象者の住所なども集約できた段階となったので、2021年9月に調査対象教室に向けて郵送で質問紙を発送した。質問紙は2021年10月末日を返送の締め切りとし、大阪教育大学に返送してもらうとともに、必要に応じて督促などを行った。その結果、2022年4月1日現在で181の回答を回収している。回収作業と並行して、回収された回答のデータ入力作業を進め、2022年4月20日時点で全データの電子媒体への入力作業を終えたところである。これからデータのクリーニングを経て、データ分析に進む予定である。
2021年度は、ちょうど新型コロナ感染症が広がり、識字学級の開設が困難な時期に重なったため、調査に協力いただくにはむずかしさが発生した。調査を的確に行うため、一方で、全国隣保館協議会や部落解放同盟などの協力を得て、調査対象となり得る全国の隣保館や学級について発送先住所などの基礎データを提供していただいた。他方で、「全国識字学級実態調査」の質問紙づくりを2021年4月から8月にかけて行った。質問紙づくりについては、2018年度頃より議論を積み重ねてきたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を勘案して、調査内容はさらに吟味が必要となった。2021年8月末に質問紙が完成し、送付対象者の住所なども集約できた段階となったので、2021年9月に調査対象教室に向けて郵送で質問紙を発送した。質問紙は2021年10月末日を返送の締め切りとし、大阪教育大学に返送してもらうとともに、必要に応じて督促などを行った。その結果、2022年4月1日現在で181の回答を回収している。回収作業と並行して、回収された回答のデータ入力作業を進め、2022年4月20日時点で全データの電子媒体への入力作業を終えたところである。これからデータのクリーニングを経て、データ分析に進む予定である。
- ID情報
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- 課題番号 : 21K02171
- 体系的番号 : JP21K02171