2016年10月
ビブリオバトルを通して読書について考える(特集= 読書論)
情報の科学と技術
- 巻
- 66
- 号
- 10
- 開始ページ
- 513
- 終了ページ
- 517
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.18919/jkg.66.10_513
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 情報科学技術協会
ビブリオバトルは複数の人で読書を分かち合い,共有できるという機能を有している。読書のプロセスは,①本に出会う,②本を読む,③本を語る,④本を伝える,と細分して考えることができる。一般に読書は②のみの狭い意味で考えられているが,①から④までの流れを通して広い意味で捉えてみれば,ビブリオバトルは読書についてのさまざまな段階を言語化し,読書体験を共有する仕組みであると捉えることができる。本の面白さを語るということは,どこかの誰かのために知的好奇心の種をまく行為である。ビブリオバトルによって読書という概念は拡張され,自分一人だけの静的なものから,複数の人たち同士の動的なコミュニケーションツールへと変わっていくことになる。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.18919/jkg.66.10_513
- ISSN : 0913-3801
- CiNii Articles ID : 130005597959
- CiNii Books ID : AN10005857