共同研究・競争的資金等の研究課題

2007年 - 2009年

ベーリング海東部陸棚域における過去100年にわたる生態系変動

文部科学省  科学研究費補助金(基盤研究(B))  基盤研究(B)

課題番号
19310018
体系的課題番号
JP19310018
担当区分
連携研究者
資金種別
競争的資金

ベーリング海の植物プランクトンの優占種は珪藻であり、二酸化炭素の吸収域として非常に重要な海域である。ところが、東部陸棚域における円石藻ブルームが1997年以来報告されるようになった。円石藻は、炭酸塩の殻を合成する際、光合成による二酸化炭素の吸収量に匹敵する二酸化炭素を発生させる。従って、円石藻のブルームの多発は、それまで二酸化炭素の吸収域であったベーリング海を発生域(吸収域ではなくなるという意味で)に変えるという意味を持つ。本研究では、ベーリング海東部陸棚域において発生する円石藻ブルームが(1)一体いつから発生するようになったのか(1997年なのか?)、(2)他のプランクトン種はどう変化しているのか?(3)その発生メカニズムは?ENSOや北極振動変動などとの関連性、(4)発生の規模は?それから想定される二酸化炭素発生量(吸収しなくなってしまった量)はどの程度なのか?について、陸棚域の表層堆積物を用いて明らかにすることを目的としている。平成20年度は、(4)について研究を進めた。1998年〜2002年までに採取された衛星データからブルーム範囲を円石藻アルゴリズムを用いてできるだけ正確に面積を求め、円石藻が炭酸カルシウムを合成する際の炭素量(二酸化炭素も同じモル数発生する)を見積もった。その結果、1.9〜35x10^3ton/yr(1998年以降)と見積もられた。この数値は、全世...

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/p/19310018
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19310018
ID情報
  • 課題番号 : 19310018
  • 体系的課題番号 : JP19310018