共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2022年3月

Gumbel法を用いた遠隔で運用可能な新規歯科的個人識別法の開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究  若手研究

課題番号
19K19329
体系的課題番号
JP19K19329
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
3,770,000円
(直接経費)
2,900,000円
(間接経費)
870,000円

身元確認のための個人識別法の一つとして歯科所見によるものがあり、遺体の口腔内から得られた治療痕などの記録を生前情報と照合することで身元確認を行 う。本研究では、近年急速に普及している死後CTを利用し、画像上の金属アーチファクトを解析することで、口腔内の治療に用いられた材料を類推する新たな個 人識別法の開発を目的としている。また、この方法では、死後CTデータから口腔内の情報を得ることができるため、遠隔地からの個人識別の可能性を提示するも のである。
2021年度における研究計画では、2020年度までに作製を行なったファントムと、金属6種(チタン、パラジウム、コバルトクロム、銀合金、白金加金タイプ3、白金加金タイプ4)および非金属6種(硬質レジン、コンポジットレジン、ハイブリッドレジン2種、セラミック2種)の計12種の歯科材料の円柱を用いて、画像撮影ならびに解析を行う予定であった。
しかしながら、各歯科材料の収縮率や円柱の作製方法の違いにより、それぞれの歯科材料の断面の形態にわずかな差異が生じてしまい、2020年度に作製したファントムでは全ての歯科材料について画像撮影ならびに解析を行うことは困難であった。2021年度は、金属6種(チタン、パラジウム、コバルトクロム、銀合金、白金加金タイプ3、白金加金タイプ4)および非金属1種(セラミック1種)についてのみ撮影を行なった。また、本年度は撮影できなかった非金属種5種(硬質レジン、コンポジットレジン、ハイブリッドレジン2種、セラミック)についても撮影できるようファントムを新たに作製した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K19329
ID情報
  • 課題番号 : 19K19329
  • 体系的課題番号 : JP19K19329