共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2025年3月

全身性エリテマトーデス母体から出生した児の学習障害とその学習支援に向けて

日本学術振興会  科学研究費助成事業  若手研究

課題番号
20K14055
体系的課題番号
JP20K14055
配分額
(総額)
3,120,000円
(直接経費)
2,400,000円
(間接経費)
720,000円

全身性エリテマトーデス(SLE)は若年女性患者で発症する方が多く、治療法の進歩によりSLE母体から出生する児(SLE母体児)の妊娠損失率は低下している。しかし、近年、SLE母体児では学習障害(LD)などの神経発達症の発症率が高いことが諸外国より報告されており、本邦でのSLE母体児に関する調査が必要と考えた。そこで、本研究では本邦のSLE母体児のLD発症頻度やその認知機能の特性を明らかにすることを目的に調査を行う。
全国の日本リウマチ学会認定教育施設に通院する小学生の子を持つSLE母体に対して調査を実施し、LDが疑われた児に対しては大阪医科大学LDセンターに来所いただきLDの診断とその原因となる認知機能分析を行う。
本年度は育児休業明けで研究を再開したところであり、実際に研究に必要な事務作業の開始が遅れている。現状、倫理申請・承認を目指した文書作成や質問表の作成を行っている。倫理申請書類では、実際の研究手法(収集するデータやその解析方法や評価方法について)の記載を行い、研究実施に必要なアンケート調査票などの作成を行っている。各日本リウマチ学会認定教育施設へ送付するアンケート調査票で抽出された対象者(SLE母体児)について、保護者に記載していただくLDの特徴的な症状をチェック項目として記載した調査票を作成している。LD疑いの児をスクリーニングする方法には、LDを評価する検査や問診項目があり(特異的発達障害診断・治療のための実践ガイドライン)、読み書きのスクリーニング検査としてSTRAW-Rという検査が存在し、それらをもとに独自の調査票を作成している。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K14055
ID情報
  • 課題番号 : 20K14055
  • 体系的課題番号 : JP20K14055