論文

査読有り
2017年12月

口蓋裂言語が長期残存している成人口蓋裂患者の心理的受容過程

新潟歯学会雑誌
  • 深井 真澄
  • ,
  • 大湊 麗
  • ,
  • 高木 律男

47
2
開始ページ
69
終了ページ
74
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
新潟歯学会

口蓋裂患者は乳児期から成人期に至るまでの一貫治療により、多くの症例では正常な顎形態ならびに言語機能を獲得している。しかしながら、一般的に、ごく少数では個々の様々な要因により、機能障害を残存する症例があり、成人期以降の治療管理に苦慮する場合がある。今回、口蓋裂言語に着目し、成人口蓋裂患者の心理的受容過程を質的に検討し、患者の視点に立った言語管理のあり方について考察した。なお、口蓋裂患者が自らの言語の特異性の認識から受容に至るまで生成されたカテゴリーは、1)日常的な通院、2)言語の特異性の未認識、3)告知に対するショックと戸惑い、4)いじめ体験や親への反発、5)言語の特異性の認識と他者との違いへの葛藤、6)周囲の支えと新たな気付き、7)言語の特異性の受容、8)自己への自信、9)医療者への信頼、10)言語治療への希望であった。言語管理の一側面として、継続的な心理的サポートの役割が再確認された。(著者抄録)

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