論文

2004年7月

晩期成長による再発が疑われた下顎非対称の1例

日本口腔外科学会雑誌
  • 児玉 泰光
  • ,
  • 福田 純一
  • ,
  • 藤田 一
  • ,
  • 安島 久雄
  • ,
  • 小野 和宏
  • ,
  • 高木 律男

50
7
開始ページ
422
終了ページ
425
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.5794/jjoms.50.422
出版者・発行元
(公社)日本口腔外科学会

症例は14歳女子で,12歳時に顎矯正手術適応と診断され,成長のスパートまで経過観察となった.14歳時,術前矯正治療開始時期と判断され来院,画像所見では上下顎とも正中に対し左側偏位を認め,偏位量はオトガイ部12mm,下顎前歯正中9mm,上顎前歯正中4.5mmで,骨格性下顎前突を呈していた.下顎非対称による下顎前突症と臨床診断し,術前矯正治療後に下顎枝垂直骨切り術を施行,オトガイの左側偏位と下顎の前突,咬合関係は改善した.術後5年8ヵ月を経過し,成長に伴い下顎の左側偏位と左側臼歯部の交叉咬合が著明となり再診した.画像所見で前回同様に上下顎とも正中に対し左側偏位を認め,偏位量はオトガイ部14mm,下顎前歯正中9mm,上顎前歯正中4.5mmで,晩期成長による下顎非対称再発の臨床診断にて,術前矯正治療後に下顎枝矢状分割術+Miniplateによる骨接合術を施行した.その結果,オトガイ部は顔面正中に位置し上下顎前歯正中も一致し,術後2年の現在も咬合関係は安定している

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DOI
https://doi.org/10.5794/jjoms.50.422
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/10018619592
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00189163
URL
https://jlc.jst.go.jp/DN/JALC/00242697730?from=CiNii
URL
http://search.jamas.or.jp/link/ui/2005001947
ID情報
  • DOI : 10.5794/jjoms.50.422
  • ISSN : 0021-5163
  • 医中誌Web ID : 2005001947
  • CiNii Articles ID : 10018619592
  • CiNii Books ID : AN00189163

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