2016年4月 - 2019年3月
抗癌薬投与後の口内炎疼痛における分子基盤の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
抗癌剤(5-フルオロウラシル)を投与した口内炎モデルラットにおいて、抗癌剤による免疫機能の低下により口内炎部位の細菌量が増大し、よりひどい症状を示していた。細菌からの毒素が痛みに関する神経を刺激し、侵害受容TRPチャネル分子を活性化させることで痛みを引き起こしていることが明らかとなった。傷害による口内炎や別の種類の抗癌剤(シスプラチン)投与後の口内炎では、異なるメカニズムにて疼痛が引き起こされていた。既に臨床で鎮痛効果が確認された漢方薬(半夏瀉心湯)に関して、成分レベルでの作用機序を明らかにし、ショウガオールなどの成分が鎮痛作用に関与することを明らかにした
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 16K11483
- 体系的課題番号 : JP16K11483