2020年4月 - 2024年3月
維新政権期の木版刊行物に関する学際的研究およびオープンサイエンスの推進
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
本研究では、慶応4年(1868)正月に勃発した戊辰戦争を期に維新政府が刊行した『太政官日誌』をはじめとする木版刊行物(いわゆる官版日誌類)を対象に、政治史・村落史・書籍史料研究・メディア史の蓄積のもとに7名による共同研究に取り組む。本研究は過去の2つの科研研究を継承・発展させたもので、史料学的に緻密な視点から歴史的コンテキストを重視しながら、実証的に学際的研究を深めることにより、当該期の政治・経済・文化の有機的関係性を立体的に描く。また官版日誌類のフルテキスト化横断検索を可能とするデータベースおよび研究論文をオープンアクセスによって進め、国内外の木版刊行物所蔵機関との連携をも将来的には目指す。
上記の研究目的を達成するために3つの部門を立てて、研究を遂行した。
<現地調査部門>現地調査は本研究でおいて不可欠なものであるが、コロナ感染症のまん延のため、ほぼすべて見送った。<官版日誌類フルテキスト化横断検索プロジェクト部門>順調に進んだ。OCR作業を専門とする業者に委託し、慶応4年・明治元年刊行分の官版日誌(『江城日誌』『鎮台日誌』『鎮将府日誌』『東京城日誌』)、および明治2年刊行分の『太政官日誌』(京都版)、計212号分のスキャニングとテキスト化を終え、2021年度以降の検証作業の準備を整えた。<研究共有部門>5月に第3期科研専用のHPを開設し、これまでの日誌フル・戊辰戦争期木版刊行物研究会HPとともに、即時の情報発信に努めた。なおこれらのWEBページの管理も専門知識を必要とすることから委託業務とした。研究会はすべてWEB開催とし、3回おこなった。これにより研究の進捗をはかった。
上記の研究目的を達成するために3つの部門を立てて、研究を遂行した。
<現地調査部門>現地調査は本研究でおいて不可欠なものであるが、コロナ感染症のまん延のため、ほぼすべて見送った。<官版日誌類フルテキスト化横断検索プロジェクト部門>順調に進んだ。OCR作業を専門とする業者に委託し、慶応4年・明治元年刊行分の官版日誌(『江城日誌』『鎮台日誌』『鎮将府日誌』『東京城日誌』)、および明治2年刊行分の『太政官日誌』(京都版)、計212号分のスキャニングとテキスト化を終え、2021年度以降の検証作業の準備を整えた。<研究共有部門>5月に第3期科研専用のHPを開設し、これまでの日誌フル・戊辰戦争期木版刊行物研究会HPとともに、即時の情報発信に努めた。なおこれらのWEBページの管理も専門知識を必要とすることから委託業務とした。研究会はすべてWEB開催とし、3回おこなった。これにより研究の進捗をはかった。
- ID情報
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- 課題番号 : 20H01319
- 体系的課題番号 : JP20H01319