2011年7月
看護学導入時期の学習上の困難の軽減をはかった教材の有用性
聖路加看護学会誌
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- 巻
- 15
- 号
- 2
- 開始ページ
- 9
- 終了ページ
- 15
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)聖路加看護学会
看護学導入時期の学生の学習上の困難に対応するために作成した教材の有用性を検討することを目的に、新たに入学してきた学生にこの教材を用い、1年終了時に大学生活における困難の調査を行った。看護学生3人から6人で構成される計3グループ15名に対し、フォーカスグループインタビューを行い、インタビューデータを質的に分析した。その結果、科目の位置づけの認識に関連する困難として《各科目の位置づけや関連性がわかった》《科目の位置づけの認識不足》、グループワークという学習形態に関連する困難として《『グループワークの進め方』が役に立った》《『グループワークの進め方』通りにいかない》《グループワークは負担》、レポートに関連する困難として《『レポートの書き方』が役に立った》《『レポートの書き方』に縛られて書きづらい》《考察が書けない》がそれぞれ抽出された。科目の位置づけや科目間の関連性を図で示した教材を用いることにより、それらに対する学生の理解や認識が促された。また、『グループワークの進め方』や『レポートの書き方』のマニュアルを提示することにより、グループワークという学習形態への不慣れやレポートの書き方がわからないといった、方法論がわからないために生じていた困難は抽出されず、マニュアルの存在によって課題にスムーズに取り組めたことを示すデータが得られた。よって、これら教材が困難軽減に有用であったことが示された。今後の課題として、基礎看護学以外の科目担当者との連携や、マニュアルで対応できない問題が生じた際に、学生自らが主体的に問題解決に取り組めるよう、教員が働きかけていく必要性が挙げられた。(著者抄録)
- リンク情報
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- J-GLOBAL
- https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201102299006243881
- Jamas Url
- https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&doc_id=20110818350002&url=https%3A%2F%2Fkango-sakuin.nurse.or.jp%2Fnid%2F1103927&type=%8D%C5%90V%8A%C5%8C%EC%8D%F5%88%F8Web&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00014_1.gif
- URL
- http://hdl.handle.net/10285/7594
- ID情報
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- ISSN : 1344-1922
- 医中誌Web ID : 2011327121
- J-Global ID : 201102299006243881