MISC

2018年8月

真菌性足関節炎に肘頭・膝蓋前真菌性滑液包炎を合併した1例

日本足の外科学会雑誌
  • 下川 寛右
  • ,
  • 松原 秀憲
  • ,
  • 宇賀治 修平
  • ,
  • 濱田 知
  • ,
  • 土屋 弘行

39
1
開始ページ
298
終了ページ
301
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
日本足の外科学会

全身性エリテマトーデスに対してステロイドおよび免疫抑制剤を内服している60歳女性に生じた真菌性足関節炎および肘頭・膝蓋前真菌性滑液包炎の1例を経験した。患者は初診2年前から左足関節、1年前から左肘・左膝に排膿と潰瘍化を繰り返し生じ、足関節痛による歩行困難を主訴に当科紹介となった。採血上は炎症所見に乏しいものの、画像検査にて骨融解像と膿瘍像を認め、関節液培養試験よりCandida albicansが検出された。治療としては、3ヶ所の皮切による足関節のデブリードマン、肘・膝部の滑液包摘出術および抗真菌薬の長期投与を行い、歩行機能および日本足の外科学会足関節・後足部判定基準(JSSF ankle/hindfoot scale)の著明な改善を認めた。Compromised hostでは真菌感染のリスクが高まるが、炎症所見に乏しい症例も散見され、診断の遅れにつながることもあるため鑑別の際には注意が必要である。(著者抄録)

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