共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

国際競争下における食料産業クラスター形成による地域デザイン創造の展開と可能性

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
18K05870
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

本研究の最終目的は、地域を先導する農業者・事業者が主体となり地域発「食料産業クラスター」形成による「地域デザイン」創造(地域間ネットワーク形成・海外輸出等含む)を視野に入れた理論構築を行い、次世代の地域農業経営の確立に寄与することである。課題遂行のために、以下の3つのサブ課題を設けている。
1)「食料産業クラスター」形成における参画者の意識構造の解明、2)クラスター参画者間における「地域ブランド」創出に資するネットワーク構築理論の検討、3)地域の枠を超えた新たなクラスター間連携による「地域デザイン」創造の検討である。
これらの成果を統合化し、異業種間・広域地域でのネットワーク構築を可能とする新たな「食料産業クラスター」形成による「地域デザイン」創造の展開と可能性に関する基礎的知見を得る。
以上の課題解決に際し、本年度は以下の2つの調査を実施した。まず、海外調査においては、オランダにおいて、畜産経営および園芸経営におけるクラスター形成・ネットワーク構築に関して、農機具メーカーと共同で研究開発を行う体制が構築されていることを明らかにした。次いで、国内においては、北海道においてICT活用に関して企業と研究開発を行っている酪農経営への調査を実施し、実際の酪農現場でのデータの基づき、生産者主導のICT技術開発(例えば、乳牛の発情発見をスマートフォンで確認するシステムの構築等)が行われていることを明らかにした。これらの調査結果より、これまでのクラスターとは異なる新たなネットワーク構築が発現しつつあることが示唆された。

ID情報
  • 課題番号 : 18K05870

この研究課題の成果一覧

論文

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