2015年4月 - 2018年3月
細胞極性制御因子aPKCによる毛包幹細胞の休眠制御機構
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
- ,
- ,
- ,
- ,
- 課題番号
- 15K09755
- 配分額
-
- (総額)
- 4,680,000円
- (直接経費)
- 3,600,000円
- (間接経費)
- 1,080,000円
表皮には細胞極性に関わる2種類のaPKC (atypical protein kinase C) 分子種(aPKCζ, aPKCλ)が発現している。本研究で私たちは、創傷治癒と創傷後毛包新生という、皮膚恒常性の維持に関わる重要な過程に、これらのaPKC分子種がどのように関与しているのかを調べた。表皮特異的aPKCλ欠損マウスでは創傷治癒が遅延し、Wnt経路の活性化を伴う創傷後毛包新生が亢進したが、aPKCζ欠損マウスではこのような現象は観察されなかった。本研究により、aPKCλが創傷治癒と創傷後毛包新生を繋ぐ重要な分子であることが初めて明らかになった。