2020年4月 - 2024年3月
大阪大都市圏住民の社会的紐帯と近隣効果の研究:混合研究法による都市社会調査
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
本研究の目的は、セグリゲーション(居住分離)が進む大都市のなかで、「近隣効果」は地区住民にたいして健康、社会生活、雇用、教育達成、社会意識などの社会的アウトカムにどのような、そしてどのていど影響を与えるのか、そして地域の社会的紐帯は地域にどのような役割を果たすのかを解明することである。
本研究では、都市空間のなかで、社会的紐帯のあり方は福祉レジームや国内の都市・住宅政策、セグリゲーション(居住分離)やジェ ントリフィケーションなどの都市社会構造の変動と関係していると考えている(マクロレベル)。また、居住する近隣地区が個人のアウトカム に影響する「近隣文脈効果」とともに、社会的紐帯が地域にもたらす「創発効果」にも注目し(メゾレベル)、1)都市セグリゲーションのマ クロ分析、2)大阪都市圏のサーベイ調査・分析、3)地域社会組織の社会的紐帯の形成に関するフィールド調査を行なう。
1)セグリゲーションの比較分析については、予定どおり大阪大都市圏(大阪都市雇用圏)を対象に社会地図を作成し分析を行なうことができた。
2)大阪都市圏を対象とした質問紙調査については、質問項目の作成、調査票を完成させたが、コロナ禍での実査の困難のため、本調査は次年度に繰越し、今年度は予備調査としてウェブ調査を実施した。大阪都市雇用圏1200名からのデータを収集し分析を行なった。結果は大阪市立大学文学研究科社会学教室報告書「大阪大都市圏の社会的紐帯と近隣関係」として発行した。また研究成果の一部は編著『阪神都市圏の研究』(2022)として公表した。
3)困窮地域における地域社会組織のエスノグラフィー・インタビュー調査については、分担メンバーが各自のフィールドでデータを収集し分析した。
本研究では、都市空間のなかで、社会的紐帯のあり方は福祉レジームや国内の都市・住宅政策、セグリゲーション(居住分離)やジェ ントリフィケーションなどの都市社会構造の変動と関係していると考えている(マクロレベル)。また、居住する近隣地区が個人のアウトカム に影響する「近隣文脈効果」とともに、社会的紐帯が地域にもたらす「創発効果」にも注目し(メゾレベル)、1)都市セグリゲーションのマ クロ分析、2)大阪都市圏のサーベイ調査・分析、3)地域社会組織の社会的紐帯の形成に関するフィールド調査を行なう。
1)セグリゲーションの比較分析については、予定どおり大阪大都市圏(大阪都市雇用圏)を対象に社会地図を作成し分析を行なうことができた。
2)大阪都市圏を対象とした質問紙調査については、質問項目の作成、調査票を完成させたが、コロナ禍での実査の困難のため、本調査は次年度に繰越し、今年度は予備調査としてウェブ調査を実施した。大阪都市雇用圏1200名からのデータを収集し分析を行なった。結果は大阪市立大学文学研究科社会学教室報告書「大阪大都市圏の社会的紐帯と近隣関係」として発行した。また研究成果の一部は編著『阪神都市圏の研究』(2022)として公表した。
3)困窮地域における地域社会組織のエスノグラフィー・インタビュー調査については、分担メンバーが各自のフィールドでデータを収集し分析した。
- ID情報
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- 課題番号 : 20H01578
- 体系的番号 : JP20H01578
この研究課題の成果一覧
絞り込み
論文
2-
人文研究 76 139-150 2025年3月 査読有り筆頭著者
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桃山学院大学社会学論集 54(2) 91-118. 2021年4月 筆頭著者
MISC
1-
東京大学社会科学研究所パネル調査プロジェクトディスカッションペーパーシリーズ 167 2023年6月 筆頭著者責任著者
書籍等出版物
2-
2024年10月
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東京大学出版会 2023年7月4日
講演・口頭発表等
5-
世界社会学会議 2023年6月27日
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社会的不平等に関するオンライン国際講演シリーズ 2022年12月9日 招待有り
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第95回日本社会学会公開シンポジウム 日本社会学会・日本学術会議共催「コロナ・パンデミックと格差・分断・貧困 2022年11月13日 招待有り
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第72回数理社会学会大会 2022年3月13日
-
第39回日本都市社会学会大会 2021年9月12日 招待有り
Works(作品等)
1-
2024年1月23日 - 現在 その他
メディア報道
1-
デサイロ 2023年12月26日 インターネットメディア