基本情報

所属
北海道博物館 アイヌ民族文化研究センター 学芸主査
学位
修士(2008年3月 明治大学)

研究者番号
60761658
J-GLOBAL ID
201001083720561583
researchmap会員ID
6000025811

1983年北海道生まれ
2006年3月 明治大学文学部史学地理学科考古学専攻卒業
2008年3月 明治大学大学院文学研究科博士前期課程修了
2011年3月 明治大学大学院文学研究科博士後期課程退学
2011年4月 宮城県教育庁文化財保護課
2015年4月より現職

2015年5月 北海道考古学会奨励賞受賞
2019年4月~2023年3月 国立民族学博物館学術資源研究開発センター 特別客員教員

 

研究テーマ(1)近現代アイヌ物質文化の研究

アイヌ民族の物質文化が、明治以降の社会変容の中でどのような変化を経てきたのかを明らかにするため、博物館等に収蔵される民具資料を対象として、考古学における型式学の手法を援用した研究を続けています。

 

テーマ(2)近代アイヌ史の研究

明治2年に設置された開拓使、及びそれに後続する三県一局時代の公文書の中には、当時のアイヌ民族に関係する史料が大量に含まれていますが、従来の研究で分析対象とされてきたのはそのごく一部に留まっています。そこで、特に居住形態を大きく規定することとなった土地制度に関わるものを中心に、調査・研究を進めています。これはテーマ(1)で対象としている資料の「空白域」が、どのような過程を経て生じたのかを明らかにするためでもあります。

 

テーマ(3)新たな「アイヌ文化史」展示の研究

過去の研究者たちは、アイヌ民族のくらしの中から「伝統的」と思われるもののみを切り取って、その「文化」を記述しようとしてきました。そうした過程で収集されたモノを並べ、記述された民族誌的データを添えるような展示スタイルでは、過去の研究者の眼差しが内包する限界を再現するに留まらざるを得ず、アイヌ民族の歴史を立体的に描き出すことはできません。そこで、モノ資料だけでなく、文献史学の成果や、当事者の子孫の口承を組み合わせた、複合的な展示方法の実践を試みています。


委員歴

  14

論文

  29

MISC

  21

書籍等出版物

  3
  • 大坂拓 (担当:分担執筆, 範囲:(担当:分担執筆,範囲:「アニワ文化」,「宇津内文化」,「エカシケンル」,「恵山式土器」,「恵山文化」,「オサツ2遺跡」,「後北式土器」,「続縄文文化」,「アイヌ文様」,「アザラシ用滑走銛」,「刀帯」,「靴(ブドウヅル・シナ皮),「小魚用矢」,「刺繍文様」,「陣羽織」,「荷縄」,「弓矢」,「墓標」))
    吉川弘文館 2022年7月1日 (ISBN: 4642014802)
  • 大坂拓, 谷本晃久, 八幡巴絵, 八谷麻衣, 大矢京右, AINUance, 亀丸由紀子, 田中祐未, 猪熊樹人, 司馬哲也, 貝澤徹, 山崎幸治, 瀧口夕美, 北原モコットゥナシ (担当:共編者(共編著者), 範囲:(担当:構成・編集、執筆範囲:「序 歴史の中の『アイヌ工芸』」(pp.12-19),「近代の対アイヌ政策と人びとの暮らし-改姓名・土地制度-」(pp.30-35),「アイヌ民族の『交易』-外来の『モノ』を見るにあたって-」(pp.96-99),資料解説(第Ⅰ~Ⅴ章),アイヌ語))
    公益財団法人アイヌ民族文化財団 2021年10月16日
  • 大坂 拓 (担当:共著, 範囲:北海道)
    ニューサイエンス社 2015年5月

講演・口頭発表等

  16

所属学協会

  2

共同研究・競争的資金等の研究課題

  3

メディア報道

  4