2013年3月
福島第一原発事故における拡散シミュレーション
日本原子力学会2013年春の年会
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- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い、環境中に放出された放射性物質による福島県等の住民の健康リスク評価を行うための基礎データとして、住民の被ばく線量の把握は重要である。このうち、ヨウ素等の短半減期核種による事故初期段階における内部被ばく線量については、現時点では実測に基づく評価が困難であり、大気拡散シミュレーションにより得られる時系列大気中放射性物質濃度マップと行動パターンを組合せた推計が現実的である。原子力機構では、原子力緊急時対応システムとして開発したWSPEEDI-IIを適用して、事故により放出された放射性物質の環境中移行の詳細解析を進めている。ここでは、線量推計に必要となる、大気中放射性物質濃度の時空間分布データベースを、大気拡散シミュレーションにより構築することを目的として行った解析について報告する。