MISC

2009年11月

自然免疫における遺伝子発現制御 新規リボヌクレアーゼによる炎症応答の調節

蛋白質・核酸・酵素
  • 竹内 理
  • ,
  • 松下 一史
  • ,
  • 審良 静男

54
14
開始ページ
1837
終了ページ
1841
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
共立出版(株)

自然免疫にかかわるパターン認識受容体として知られるToll様受容体は,病原体の感染を認識し炎症応答をひき起こす.Zc3h12aはToll様受容体により発現誘導されCCCH型ジンクフィンガー領域をもつ蛋白質で,そのノックアウトマウスは自己免疫症状を呈し,また,Toll様受容体刺激に対するインターロイキン6などの遺伝子の発現が増加していた.Zc3h12aはリボヌクレアーゼ活性をもち,インターロイキン6をコードするmRNAを不安定化させた.以上の結果から,Zc3h12aはmRNAの制御を介して炎症応答の調節にはたらく,重要なリボヌクレアーゼであることが明らかとなった.(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 0039-9450
  • 医中誌Web ID : 2010052202

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