2021年12月
【認知症の「予防」;正しく理解し、日々のケア・取り組みに生かすために】日々の食事と認知機能 日本人を対象とした栄養疫学研究の成果
認知症ケア事例ジャーナル
- 巻
- 14
- 号
- 3
- 開始ページ
- 255
- 終了ページ
- 262
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本認知症ケア学会
食事は人間にとって生命維持に欠かせない行為であり、われわれは生涯を通して食物から栄養素を摂取し、生命維持のみならず健康増進に役立たせている。これは健常者であっても認知症患者であっても同じである。認知症予防に有効な食事として、海外では地中海食がもっともエビデンスの強い因子と考えられているが、食文化が異なる日本人が普段の食事を地中海食に近づけることがどの程度、認知機能低下を予防するかは明らかではない。日本人を対象とした栄養疫学研究では、現在のところ、単一の食品ではなく、さまざまな食材を用いた栄養バランスのよい食事が認知症予防に効果的であることが示されている。本稿では、これら認知症予防に関する観察研究の成果を紹介するとともに、中年期から高齢期、そして認知機能低下期など、ライフステージにより異なる食生活上の留意点について考える。(著者抄録)
- リンク情報
- ID情報
-
- ISSN : 1882-7993
- ISBN : 9784863512085
- 医中誌Web ID : VC29050004
- J-Global ID : 202202250715456074
- CiNii Articles ID : 40022785219
- CiNii Books ID : AA12337583
- CiNii Research ID : 1571698986563571584