2017年4月 - 2022年3月
アプリを用いたライフステージに応じた健康サポートシステムの構築
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
2018年度はアプリを熱心に利用する中年男性をターゲットに無作為化比較試験を計画していた。そこで、事業所勤務の中年男性ををターゲットに、このアプリを用いて健康づくりのサポートを行う介入研究を実施し、その有用性を検討する予定であった。しかし、事業所の都合により、介入研究が実施できなかった。そこで、アプリ利用者の中からアプリ使用頻度の高い中年男性を対象者として抽出し、介入試験を行うことを試みた。しかし、アプリの利用者は、アプリ利用には興味を示すものの、積極的な介入試験参加者は、必要の人数が集まらなかった。アプリ利用者はアプリの機能として、目新しさを求めるものの、強制された継続利用は難しいこと、情報提供は好まれるものの、積極的介入には協力的ではないことを報告した論文もいくつか見られ、アプリを利用した積極的、継続的な健康づくりは困難であることが判明した。一方「ナッジ」としてのアプリ利用の効果を報告した論文もあることが明らかになった。
そこでアプリ内の情報提供を見直し、ライフステージに応じたコラムを高頻度に発信し、レシピ提供などの新しい情報提供ツールを充実させ、その取り組みの有効性の検討を行った。その結果、月席データの解析や、アンケート結果より、昨年度に比較して、アプリの利用日数が有意に増加し、特に中年男性のアプリ利用日数が上昇したことが確認された。アプリ利用者には、積極的利用を促すよりも、健康づくりの情報提供などのサービスの充実を図ることが有効であることが考えられた。しかし、新機能を利用しなかった人も多かった。
今後の展望としては、他のオープンデータや企業と連携した新たなアプローチを考える必要があることが示唆された。これらの成果の一部は2018年度のアジア栄養士会議で発表した。また、2019年度の栄養改善学会でも報告予定である。
そこでアプリ内の情報提供を見直し、ライフステージに応じたコラムを高頻度に発信し、レシピ提供などの新しい情報提供ツールを充実させ、その取り組みの有効性の検討を行った。その結果、月席データの解析や、アンケート結果より、昨年度に比較して、アプリの利用日数が有意に増加し、特に中年男性のアプリ利用日数が上昇したことが確認された。アプリ利用者には、積極的利用を促すよりも、健康づくりの情報提供などのサービスの充実を図ることが有効であることが考えられた。しかし、新機能を利用しなかった人も多かった。
今後の展望としては、他のオープンデータや企業と連携した新たなアプローチを考える必要があることが示唆された。これらの成果の一部は2018年度のアジア栄養士会議で発表した。また、2019年度の栄養改善学会でも報告予定である。
- ID情報
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- 課題番号 : 17K01809
- 体系的課題番号 : JP17K01809