2017年4月 - 2021年3月
新人看護師の定着率向上につながる汎用性能力強化プログラムの開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
近年、職場不適応は社会的な問題であり、看護職においても、新人看護師の職場不適応やそれにともなう早期離職への対策は重要な課題である。本研究では、汎用性機能の中でも「自己肯定感」や「自己理解」が、新人看護師の職場適応やその後の定着率に大きく影響していると仮定し検証を試みる。卒業生をコホートとし、入職前と卒後1年後の2回のWebによる質問票調査、および、離職者に対する面接調査を多施設共同研究として実施し、次の3点を明らかにする。①卒業時の「強み自覚」と入職1年後の定着/離職の関連、②卒業時の「強み自覚」と職場適応の関連、③卒業時の「強み自覚」を向上させる在学中の要因。2018年度は、多施設で実施可能な調査項目の調整とコホート作成の手続きの確認、Web調査画面の作成を行った。2019年3月に1回目調査を実施し、2020年3月1日から3日の間に、2回目のWeb調査の案内と協力依頼を登録されたメールアドレスへ送信し、調査を実施した。今回は、過去1年間に1度以上離職をした方に対し面接調査の依頼も行い、ご協力いただける方に改めて連絡のつくメールアドレスのご提供をお願いした。期間中に、数人から面接調査への協力の申し出があり、日程調整を始めた。しかしながら、新型コロナ感染症による外出自粛、および、その後の緊急事態宣言により、実施は延期となっている。
2019年12月には第39回日本看護科学学会学術集会において、看護学生の卒業時の「自己肯定感」と「自己健康管理能力」について解析を行い、その結果、自己肯定感の高い学生は健康管理能力が高いという結果を報告した。
2019年12月には第39回日本看護科学学会学術集会において、看護学生の卒業時の「自己肯定感」と「自己健康管理能力」について解析を行い、その結果、自己肯定感の高い学生は健康管理能力が高いという結果を報告した。
- ID情報
-
- 課題番号 : 17K12182
- 体系的課題番号 : JP17K12182