2011年4月 - 2014年3月
東南アジアで進行中のニジュウヤホシテントウの食草変換:その時間的・空間的動態
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
フィールド調査、食性実験、DNA解析により、東南アジアで進行中のニジュウヤホシテントウのナス科食からマメ科ムラサキチョウマメモドキ(以下、チョウマメ)への食草の変換・拡大の時空間的動態を調べた。スンダ陸塊主要部ではチョウマメ利用集団が広く見られ、現在も東部に向けて分布域を拡大していると推定された。一方、DNA解析の結果は、チョウマメ利用が各地で独立に生じた事を示唆している。テントウ集団のナス科食とチョウマメ食への分化もしくはナス科食からチョウマメ食への転換の兆しは不明瞭であり、チョウマメ利用が広範に見られる地域においてもテントウはチョウマメに十分に適応してはいない。
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- 課題番号 : 23405012
- 体系的課題番号 : JP23405012