MISC

1994年1月

高圧ドライアイスブラスト除染技術開発(II) (最適使用条件確認試験)

PNC TN9410 94-033
  • 福井 康太
  • ,
  • 原 光男
  • ,
  • 谷本 健一
  • ,
  • 照沼 誠一

開始ページ
86
終了ページ
記述言語
日本語
掲載種別
機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等

核燃料サイクル施設から発生する高レベル$\alpha$廃棄物は、廃棄物の保管リスクを軽減する必要上から、除染による低レベル$\alpha$化(500Sv/h以下)を目標に、二次廃棄物の抑制を考慮した上で除染処理を行う。このため、高圧ドライアイスブラストを用いた除染を最適な条件で実施するために、ブラスト圧力、フィードレース、ノズルと対象物の距離・角度をパラメータとして、塗膜面の剥離速度を比較する試験を実施した。本成果を以下に要約する。(1)ドライアイス粒の最適供給条件は、ブラスト圧力15Kgf/cm$^{2}$、フィードレート30\%である。なお、ブラスト圧力9Kgf/cm$^{2}$、フィードレート50\%の場合にも同様の剥離能力が得られた。(2)最適噴射条件は、ノズルと対象物の距離が50$\sim$100mm、角度が垂直に対して30度である。(3)最適除染方法は、パイプ形状ではターンテーブル上に固定し旋回しながら垂直に対して60度で除染、アングル形状では、0、30度の角度で除染、間の内部は内側に45度の入社角度で除染、ボルト等の小物は30度に傾けたバレル籠に入れて20rpmで回転させながら籠底面に垂直になるように噴射除染したときが最良であった。(4)除染フード設計に当たって、ブラスト装置の最大能力で出射したときのセル等の負圧意地に与える影響の無いことや、極低温(-73$^{\circ}$C)の排気による排気フィルターの氷結を防ぐ熱量(73kW)を試算した。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?4034920

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