2008年
粒子流にみられる扁長粒子の配向特性と動的連鎖構造
理論応用力学講演会 講演論文集
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 57
- 号
- 開始ページ
- 135
- 終了ページ
- 135
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11345/japannctam.57.0.135.0
- 出版者・発行元
- 日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
粒子流において扁長型粒子が特徴的に示す流れに対して長軸を上流側に傾斜する配列を,実験と個別要素法によるシミュレーションによって調べた.その結果,粒子配列が流れの内部に形成される動的な粒子の連鎖構造に強く規制されていることが明らかになった.米粒を用いた実験では,粒子の運動に渋滞と緩和を繰り返すパターンが認められた.また,渋滞時に粒子が一定方向に連なり,高角なインブリケーションを形成する現象が確認された.この連なりは流れの下層で発生した一時的な渋滞が上の層の上流側に伝播することで形成されるため,粒子は長軸を上流側に傾斜する配列を形成する.連鎖構造の形成と粒子長軸の配向性は,球形粒子を連結して扁長粒子を表現した個別要素法によるシミュレーションでも再現された.さらに,連鎖構造に粒子間接触応力が集中することで,構造に沿って強い圧縮力が働き,特徴的な上流傾斜配列が形成されることが明らかになった.
- リンク情報
- ID情報
-
- DOI : 10.11345/japannctam.57.0.135.0
- CiNii Articles ID : 130004603924