2020年9月
股関節に対する整形外科的選択的痙性コントロール手術の中期成績 レントゲンにおける評価
日本脳性麻痺の外科研究会誌
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- 巻
- 30
- 号
- 開始ページ
- 101
- 終了ページ
- 104
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本脳性麻痺の外科研究会事務局
2003年以降、当院にて脳性麻痺児の股関節に対し整形外科的選択的痙性コントロール手術を施行した症例のうち、5年以上経過観察し得た症例のレントゲン調査を行った。対象は11例19股、手術時年齢は平均88.5ヵ月、GMFCSレベルII:4股、IV:4股、V:11股であった。術前及び術後5年時の股関節レントゲン変化(migration percentage、Shenton lineの乱れ、tear drop distance、Sharp角、acetabular ridge angle)の調査を行い、荷重訓練可能であったGMFCSレベルIV以下の群と、荷重訓練不可能であったGMFCSレベルV群にわけ、比較検討を行った。結果、13股でMPの改善を認めた。また統計学的にはGMFCSレベルIV以下の群においてのみARAの有意な改善を認めた。荷重訓練可能な症例の場合、股関節の求心位を保つことにより、臼蓋のリモデリングが期待できる可能性が示唆された。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 2188-2258
- 医中誌Web ID : UB06040017