講演・口頭発表等

ナトリウム冷却高速炉の一次冷却系統内非凝縮性ガス移行挙動評価手法の開発; タンク型炉内気泡挙動に対するディッププレートの影響

日本原子力学会熱流動部会第7回若手交流フォーラム
  • 松下 健太郎
  • ,
  • 江連 俊樹
  • ,
  • 田中 正暁
  • ,
  • 伊藤 啓*

開催年月日
2019年9月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
志賀
国・地域
日本

日本原子力研究開発機構で開発整備を進めている一次冷却系統内の非凝縮性ガス挙動評価コードSYRENAを用い、タンク型炉を対象に、ホットプレナム液面部におけるカバーガス巻込みの抑制および液面揺動の防止を目的とする水平板(ディッププレート:D/P)を設置した場合の非凝縮性ガス移行挙動について解析を実施し、一次冷却系統内のガス移行挙動を調べた。解析では、D/Pの上下間の通過流量およびホットプレナム液面部におけるカバーガス巻込み量をパラメータとして変化させ、炉心入口におけるボイド率に与える影響について検討した。以上の結果、炉心入口ボイド率の観点では、D/P上下の通過流量の変化によって与えられる影響に比べ、液面部におけるガス巻込み量の変化による影響の方が大きいとの結果が得られた。このことから、D/P導入によるガス巻込み量の抑制効果は、一次冷却系統全体の非凝縮性ガスの蓄積量の抑制に効果的であるとの見通しを得た。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5066942