2007年
ホタル・ルシフェラーゼ融合遺伝子を用いたシロイヌナズナMSG2/IAA19遺伝子発現の時間的、空間的観察
日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
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- 巻
- 48
- 号
- 0
- 開始ページ
- S195
- 終了ページ
- S195
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 研究発表ペーパー・要旨(国際会議)
- DOI
- 10.14841/jspp.2007.0.716.0
- 出版者・発行元
- 日本植物生理学会
私たちは、オーキシン応答に関わるシロイヌナズナ<I>MSG2</I>遺伝子の発現解析をRNAブロット解析やプロモーターGUSレポーター遺伝子を用いて行ってきた(Tatematsu et al., 2004)。本研究ではホタル・ルシフェラーゼ(LUC)発光を利用して、ライブイメージングによる遺伝子発現の時空間解析を行った。長さ3 kbの<I>MSG2</I>プロモーターと<I>LUC</I>の融合遺伝子を作製し、形質転換シロイヌナズを作出した。超高感度カメラでLUCシグナルを経時的に観察した結果、黄化芽生え胚軸でのプロモーターLUCシグナルは、プロモーターGUSの結果とよく似ていて、胚軸上部で強いシグナルが見られ、根のシグナルはずっと弱いものの、側根原基でシグナルが見られた。これらシグナルはオーキシン誘導性を示した。さらにLUCと野生型または優性突然変異型MSG2の融合タンパク質を<I>MSG2</I>プロモーターで駆動する融合遺伝子を作製し、MSG2タンパク質の分布を調べた。LUC-MSG2のシグナルは、プロモーターLUCのシグナルよりずっと低く、LUC-msg2のシグナルはLUC-MSG2より高かった。シグナルは胚軸で強く、根で弱かった。野生型、変異型、ともに、オーキシン処理によってシグナルが一時的に増加し、その経時変化は同様だった。本研究では初めて<I>Aux/IAA</I>遺伝子の発現様式を生きている植物で連続的に観察することに成功した。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.14841/jspp.2007.0.716.0
- ISSN : 0032-0781
- CiNii Articles ID : 130006990544
- identifiers.cinii_nr_id : 9000391935523
- Web of Science ID : WOS:000245922701260