2015年4月 - 2020年3月
流下する雪崩に対する森林の減勢効果の研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
森林には流下する雪崩の進行を妨げ、速度を落として破壊力を弱めることにより雪崩災害を軽減する機能がある。本研究では、妙高山域幕ノ沢および岩手山において実際に発生した大規模な雪崩の流下を運動モデルで再現し、森林の減勢効果を数値シミュレーションによって確かめた。運動モデルでは、雪崩の流下に対する森林の抵抗を、底面摩擦角を大きくすることにより表わした。森林がない場合を仮定してシミュレーションした結果、雪崩は実際の到達点より、幕ノ沢では200 m以上、岩手山では200~600 m以上も遠くまで流下し、雪崩に対する森林の減勢効果を定量的に示すことができた。
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- 課題番号 : 15K01271
- 体系的課題番号 : JP15K01271