UTe$_2$の磁気揺らぎと超伝導; NMRによる研究
日本物理学会2022年秋季大会(物性)
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- 開催年月日
- 2022年9月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 東京
- 国・地域
- 日本
ウラン系超伝導体UTe$_2$はスピン三重項超伝導、且つトポロジカル超伝導の候補物質として大きな注目を集めている。我々はこの超伝導体の発現メカニズムの解明のため、NMR法による研究を行なっている。我々は$^{125}$Te-NMR実験から、30-40K以下の低温で、非常に低いエネルギーのゆらぎの発達と、結晶内の僅かな乱れ、もしくはウラン欠損に起因するNMR線幅の増大を観測した。これらは低温において比較的長距離の電子相関が急速に発達することを意味している。講演ではこの低いエネルギーのゆらぎの特性や超伝導との関係についても議論する予定である。