柴田 欣秀

川崎病の発症原因に関する研究、医療分野へのIoT技術の応用研究、核融合発電のプラズマ制御技術に関する研究や原子力教育を実施しています。博士号取得から博士研究員の間は核融合の研究のみでしたが、2018年度にアメリカに留学し、そこで家族が川崎病に罹患することをきっかけに川崎病の発症原因に関するデータ解析研究を実施しています。

川崎病の研究では自治医科大学、千葉大学、滋賀医科大学、国立成育医療研究センター等と共同研究を実施し、川崎病全国調査成績を用いた大規模データ解析を実施しております。機械学習等の解析ツールを用いて、川崎病の発症原因の模索、川崎病診断ツールの作成などを目指しています。

医療分野へのIoT技術の応用研究では主にリハビリ分野をターゲットとしており、リハビリ時に患者さんがどれだけ活動をしたかがわかる様に簡単に活動量が集められ、管理できるシステムの開発をしております。また、このシステムを部活動にも応用できないかを検討しています。

原子力教育では高専全体での取りまとめメンバーをしており、国内外の電力会社、および大学などの研究期間での研修の運営などに参加しています。原子力発電は全世界にかなりの数があり、続けるにも、廃炉にするにも原子力発電の知識をもった人材が多く必要とされます。正しい知識をもち、自分で判断できる人材を育てることを目標に原子力教育を実施しています。