MISC

2018年6月

耳後部有茎皮弁にて外耳道再建した両側性外耳道扁平上皮癌の1例

耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 假谷 伸
  • ,
  • 野田 洋平
  • ,
  • 津村 宗近
  • ,
  • 牧野 琢丸
  • ,
  • 丸中 秀格
  • ,
  • 西崎 和則

90
7
開始ページ
577
終了ページ
582
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)医学書院

症例は69歳女性で、7年前に右耳漏を主訴に受診し、右外耳道扁平上皮癌と診断された。術前放射線治療施行後に、外側側頭骨切除術および遊離腹直筋皮弁による再建術を施行した。その後、術後放射線治療を施行した。右外耳道癌の経過観察目的で受診した際に左外耳道下壁の皮膚不整を指摘された。左外耳道扁平上皮癌の診断で電子線照射、腔内照射を施行し、腫瘍は消失した。標準純音聴力検査では、右耳の混合性難聴を認めた。定期再診時に左外耳道に不整を認めた。左外耳道より生検を行い、病理組織診断は扁平上皮癌であった。左外耳道には過去の治療により高線量の放射線照射が行われており、さらなる放射線治療は不可能と判断し、左外耳道腫瘍切除手術を行った。摘出標本の病理組織学的検査にて高分化型扁平上皮癌と診断した。術後、皮弁は生着し、術後3週間で外耳道内は乾燥した。現在、最終手術から約10年を経過して両側とも外耳道癌の再発や転移は認めない。

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