2019年4月 - 2022年3月
イメージング質量分析による心筋症病態進行関連バイオマーカー同定および治療応用研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
(研究の目的)
本研究では、各週齢(各重症度)のハムスター拡張型心筋症モデルに対する網羅的ペプチド解析およびイメージング質量分析法により、拡張型心筋症における病態進行に関連するバイオマーカーを同定することを目的とする。
(本年度の研究実績)
本年度は重症度評価におけるコントロールとして、若齢(4-6週齢)のハムスターモデルの心臓組織に対して、最先端のイメージング質量分析法であるMALDI-TOF/IMS法を用いた特異的なシングルピークを検出を試みた。その結果、病態の発症に関連すると考えられる特異的な細胞集団の出現を確認することができた。さらにイメージング質量分析法により、心臓組織におけるその細胞集団の部位特異的な集積を確認することができた。さらに、ショットガン解析法によるLC-MS/MSをもとにした蛋白解析手法により、拡張型心筋症の病態発症に関連する可能性のある複数のタンパク質を同定することができた。次年度はこれらの本年度の研究成果をもとに、さらに年齢を重ねた重症度の高いハムスターモデルを用いた同様の解析手法により、病態の進行に関連するバイオマーカーの同定を試みると同時に、免疫染色を含めた種々の組織学的検討を加えることにより、バイオマーカーとしての有用性について検討する。これらの研究成果により、最終的に病態進行に特異的なバイオマーカーを同定し、将来的な臨床研究による実証を経た、最終的な拡張型心筋症に対する包括的マネジメント戦略の確立につなげるための基礎科学的知見を得ることを目指す。
本研究では、各週齢(各重症度)のハムスター拡張型心筋症モデルに対する網羅的ペプチド解析およびイメージング質量分析法により、拡張型心筋症における病態進行に関連するバイオマーカーを同定することを目的とする。
(本年度の研究実績)
本年度は重症度評価におけるコントロールとして、若齢(4-6週齢)のハムスターモデルの心臓組織に対して、最先端のイメージング質量分析法であるMALDI-TOF/IMS法を用いた特異的なシングルピークを検出を試みた。その結果、病態の発症に関連すると考えられる特異的な細胞集団の出現を確認することができた。さらにイメージング質量分析法により、心臓組織におけるその細胞集団の部位特異的な集積を確認することができた。さらに、ショットガン解析法によるLC-MS/MSをもとにした蛋白解析手法により、拡張型心筋症の病態発症に関連する可能性のある複数のタンパク質を同定することができた。次年度はこれらの本年度の研究成果をもとに、さらに年齢を重ねた重症度の高いハムスターモデルを用いた同様の解析手法により、病態の進行に関連するバイオマーカーの同定を試みると同時に、免疫染色を含めた種々の組織学的検討を加えることにより、バイオマーカーとしての有用性について検討する。これらの研究成果により、最終的に病態進行に特異的なバイオマーカーを同定し、将来的な臨床研究による実証を経た、最終的な拡張型心筋症に対する包括的マネジメント戦略の確立につなげるための基礎科学的知見を得ることを目指す。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K09242
- 体系的課題番号 : JP19K09242