基本情報

所属
同志社大学 生命医科学部 教授 (保健センター所長)
学位
博士(医学)(京都大学)

J-GLOBAL ID
201401004516721336
researchmap会員ID
B000235803

外部リンク

専門は、生化学、ゲノム医科学。1996年、南極観測越冬隊に医師として参加し、隊員の健康管理に従事すると同時に、持ち帰った南極雪に含まれる超微量元素濃度を ICP質量分析計を用いて分析し、地球環境規模での大気循環や物質移動についての論文を発表した。これを研究の出発点として環境医学から分子生物学に進み、1998年、単塩基多型(SNPs)と疾患表現型との関連をタンパク質レベルで考察する疾患ゲノム解析の例として、日本人HIV感染者の血清中SDF-1タンパク質濃度とAIDS発症の関連性を見出した。2006年、発生遺伝学的手法を用いて分泌型タンパク質SFRP2がマウスの四肢形態形成に果たす役割を解明した。2009年、質量分析計を用いた胆汁酸の定量法とマスイメージング法の開発、2011年、脳脊髄液中タンパク質・ペプチドのプロテオミクスパターン解析によって、神経難病の多発性硬化症と類縁疾患の一つである視神経脊髄炎を鑑別する方法、さらに2012年に、パーキンソン病と多系統委縮症を鑑別する方法を開発した。さらに、2017年には、世界で初めてイメージング質量分析法を用いたヒト脳のアミロイドβの網羅的解析に成功し、アルツハイマー病やアミロイドーシスの病理研究への新たな手がかりを得た。現在、神経疾患をはじめ、循環器、癌、自己免疫疾患、代謝性疾患を対象としたヒト・高深度組織プロテオミクス解析や、モデル動物のプロテオミクス解析を行っている。今後も、病理学的・生化学的根拠に則り、質量分析法をはじめとした新しいオミクス解析法を開発し、細胞・組織における生体分子の構造や機能を明らかにし、病気の治療や予防に役立てたい。

学歴

  2

論文

  52

MISC

  239

書籍等出版物

  1

共同研究・競争的資金等の研究課題

  22