共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年9月 - 2022年3月

造影超音波検査を用いた口腔癌頸部リンパ節転移の革新的早期診断法の確立

日本学術振興会  科学研究費助成事業 研究活動スタート支援  研究活動スタート支援

課題番号
20K23088
体系的課題番号
JP20K23088
配分額
(総額)
2,860,000円
(直接経費)
2,200,000円
(間接経費)
660,000円

口腔癌において造影超音波検査を用いた頸部リンパ節転移診断法が開発できれば,早期に正確な転移診断を行える可能性があると考えた.そこで造影超音波検査 を用いた口腔癌頸部リンパ節転移の革新的早期診断法を確立することを本研究の目的とした.具体的には,「局所進行症例を含む口腔癌患者において,造影超音 波検査による頸部リンパ節転移の診断精度を造影CT検査による転移診断と比較し,同等の診断精度を得ることができるか」および,「早期口腔癌患者の潜在的リンパ節転移を造影超音波検査により同定することが可能か」を検討することとした. 前者では造影CTが撮影された局所進行症例を含む口腔癌患者40例に対してソナゾイドを注射用水2mlで懸濁し,0.015mL/kgを静脈内投与する.投与と同時に頸部リンパ節の超音波検査を行い,造影されたリンパ節の診断結果を造影CT検査での診断結果と比較し,造影CT検査と同等の転移リンパ節診断が可能かを検証する方針とした.また後者では,早期口腔癌患者20例を対象として,CT lymphographyを撮影し,センチネルリンパ節を同定する.手術直前に,口腔癌周囲4か所に各0.5mlのソナゾイドを局注し,造影超音波でセンチネルリンパ節のマッピングを行う.摘出したリンパ節は病理組織学的診断により転移の有無を確認する.術中の造影超音波画像と比較し,潜在リンパ節転移の有無により,造影効果や血流動態などに特有の所見があるか検討する.造影超音波検査を用いセンチネルリンパ節を同定,転移の有無を評価する方針とした. 今年度は異動があり,異動先の施設の倫理委員会で承認を得たため,超音波機器の整備ができ次第,患者のリクルートを開始する予定である.

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K23088
ID情報
  • 課題番号 : 20K23088
  • 体系的課題番号 : JP20K23088