論文

査読有り
2012年7月

改良SIMMER-IIIによるセルフ・レベリング現象の数値シミュレーション

Proceedings of 20th International Conference on Nuclear Engineering and the ASME 2012 Power Conference (ICONE-20 \& POWER 2012) (DVD-ROM)
  • Zhang B.*
  • ,
  • 松元 達也*
  • ,
  • 守田 幸路*
  • ,
  • 山野 秀将
  • ,
  • 田上 浩孝
  • ,
  • 鈴木 徹
  • ,
  • 飛田 吉春

5
1
開始ページ
10
終了ページ
760
記述言語
英語
掲載種別
研究論文(国際会議プロシーディングス)
DOI
10.1115/ICONE20-POWER2012-54684

高速炉の仮想的炉心損傷事故では破損した炉心物質は、炉心支持板上及び下部入口プレナム内における急速な冷却固化と微粒化によってデブリベッドを形成する。デブリベッド内でのナトリウムの沸騰はベッドを平坦化する効果があり、これはベッドの臨界性と冷却性に大きな影響を与える。したがってこのセルフ・レベリング挙動、特にその数値シミュレーション手法を開発する必要がある。従来幅広く使われて来た高速炉安全解析コードSIMMER-IIIは粒子間の相互作用をモデル化していないため、この挙動の解析へそのまま適用することは困難である。しかしながら、固体粒子の影響を考慮したモデルをSIMMER-IIIに組み込むことでこの現象を解析できる可能性がある。このため、デブリ流動化モデルをSIMMER-IIIへ組み込み、既存のセルフ・レベリング挙動模擬試験の解析を行い、試験結果との比較を行った。試験結果と解析結果の比較的良い一致から、改良SIMMER-IIIはセルフ・レベリング挙動、特にセルフ・レベリングの発生の有無を適切な精度でシミュレーションできることが示された。一方で、セルフ・レベリングの過渡挙動を適切に再現するにはさらなるモデル改良の必要性があることも示された。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1115/ICONE20-POWER2012-54684
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5034819
Scopus
https://www.scopus.com/inward/record.uri?partnerID=HzOxMe3b&scp=84890035395&origin=inward
Scopus Citedby
https://www.scopus.com/inward/citedby.uri?partnerID=HzOxMe3b&scp=84890035395&origin=inward
ID情報
  • DOI : 10.1115/ICONE20-POWER2012-54684
  • ISBN : 9780791844991
  • SCOPUS ID : 84890035395

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