論文

査読有り
2017年12月

赤外分光法によるモナズ石中のOH欠陥研究

European Journal of Mineralogy
  • 阿部 健康
  • ,
  • 栗林 貴弘*
  • ,
  • 中村 美千彦*

29
6
開始ページ
949
終了ページ
957
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.1127/ejm/2017/0029-2663

合成単結晶および放射損傷した天然試料の偏光赤外線スペクトルを取得し、モナザイト中のOH基について調べた。純粋な合成モナザイトのIRスペクトルは、3163および3335cm$^{-1}$に2つのOH伸縮バンドを示し、対照的な半値幅(約40および90cm$^{-1}$)をもっていた。2つのOHバンドは強い異方性を示し、Y方向に赤外線吸収が支配的である。天然モナザイトのIRスペクトルは、約3400cm$^{-1}$を中心とする異方性の弱いOHバンドを示し、200cm$^{-1}$を超える半値幅を有する。段階加熱実験の間、この広いOHバンドはいくつかのバンドに分割され、これらのバンドは合成サンプルのスペクトルで観察されるバンドとは異なる。天然および合成試料の両方のスペクトルにおけるOH伸縮シグナルは、1000$^{\circ}$Cでの加熱後に消失した。赤外線吸光度から推測されるH$_{2}$O濃度は、合成モナザイトで22(2)ppm、天然試料で130$\sim$520ppmであった。これらの結果に基づいて、天然のモナザイトにおけるOH欠陥は、天然のジルコンおよびゼノタイムの場合のように、放射損傷によって促進される二次的な水和のために生じる。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1127/ejm/2017/0029-2663
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5059455
ID情報
  • DOI : 10.1127/ejm/2017/0029-2663
  • ISSN : 0935-1221

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