データ連携(インポート・エクスポート/WebAPI)

データ連携とは、researchmapと各研究機関で構築している研究者情報に関するシステムとの間の「researchmapデータのやり取り」を言います。
データ連携には、以下の方法があります。

 ① インポート・エクスポート --- 機関事務担当者の方がresearchmapにログインしてインポート/エクスポートを行う方法。
 ② WebAPI --- researchmapが提供するAPIを利用して、情報の取得、更新、削除等行う方法。

※どちらかの方法を利用して、研究機関のデータベースから抽出した情報をresearchmapへ一括で反映することができます。また、研究機関に転入された方の情報をresearchmapから抽出し、各機関のデータベースへ取り込んで初期データとしてご利用いただけます。
※データ連携の対象となる情報は実施機関に所属する研究者等の情報になります。

 

データ連携の実施にあたり、以下の条件を成立させておくことが必要になります。

  • 実施機関に対して機関コードが採番されていること。
  • 個々の研究者に付与される、researchmap会員IDが採番されていること。(※)
  • 個々の研究者がresearchmapの設定画面の「権限設定」にて、所属機関事務担当者による編集を許可していること。

 (※)researchmapに登録のある方はすでにresearchmap会員IDが採番されています。
    未登録の場合、以下のいずれかの方法で新規登録をすることができます。

  • 研究者自身でresearchmapに新規登録いただく。
  • 機関事務担当者の方が管理画面の「会員管理」で新規登録する。
  • インポートやWebAPIを利用して一括登録する。

 ◇researchmap会員IDの確認方法
   researchmap会員IDは、研究者のマイポータルにて確認することができます。それ以外にも、「研究者・業績・代理人エクスポート」画面から研究者情報をエクスポートすることでも確認することができます。

   

(1)データ連携の形式

V2フォーマット: JSON形式、CSV形式

 

(2)インポートによる更新方法

V2フォーマットで作成した研究者情報ファイルを「研究者・業績・代理人インポート」画面からアップロードします。
アップロードしたファイル中にエラーが無くなるまで「整合性チェック」を行ってください。
エラーが無くなると、researchmapへの「インポート」を行うことができます。

 

(3)WebAPIによる連携

researchmapでは、大学・研究機関の研究者総覧や業績管理システム構築をサポートするためにWebAPIを提供しています。

  researchmap.V2 WebAPI
提供するAPI 研究者情報取得用API
研究者情報更新用API(追加、更新、削除の機能)
研究者情報更新用API(追加、更新、削除の機能)
研究者情報検索API
業績情報検索API
認可方式 OAuth2.0の技術を用いたセキュアな認可方式
フォーマット JSON
CSV(研究者情報一括取得のみ)
◆researchmap.V2のAPI仕様書は仕様書類のページからダウンロードいただけます。

※researchmap.V1のWebAPIは、researchmap.V2リリース後は3年を目処として廃止 令和5年3月31日をもって提供を終了する予定です。researchmap.V2のWebAPIへの切り替えをご検討ください。

 

データ連携についてのご質問・ご要望等ありましたら、JSTサービス支援センターまでお問い合わせください。

制限事項

<インポートやWebAPIによる一括更新の制限>

インポートや更新用APIを利用して、研究者アカウントの追加や業績情報の登録などを一括して行う場合、以下の制限があります。

  • 研究者本人が更新した業績情報、またはAI や代理人、共著者 が更新し、研究者本人により承認されている業績情報は、一括更新ができません。(※1)
    それ以外の業績情報(※2)は一括更新ができます。
  • 業績情報の削除は、業績IDを指定した場合に限り行えます。削除できる対象は、一括更新と同様です。(※2)
(※1)所属機関事務担当者IDまたはデータ交換担当者ID にてresearchmap.V2の画面にログインして、1名分ずつ業績情報の更新、削除を行うことは可能です。
(※2)researchmap.V1から移行された業績情報およびインポート、更新用APIで登録した業績情報のうち、researchmap.V2以降にAI や研究者本人、代理人、共著者 による更新がない業績情報。AI または 代理人、共著者 が更新したが、研究者本人が「反映する前に確認する」としたまま承認待ちになっている業績情報。または、AI や研究者本人または 代理人、共著者 が更新したが、最終更新者が機関による更新になっている業績情報。

 

researchmap.V2では、論文、MISC の業績情報について、AIにより業績情報を自動的に収集し、研究者の業績情報の追加や、不足項目の補完を行います。その情報を修正/削除することがないように制限を設けています。

 

<業績IDを指定しない一括更新の注意点>

researchmap.V1のフォーマット(2012フォーマット)を利用して各業績を更新するなど、業績IDを指定しない方法で一括更新を行う場合で、researchmapに類似データが見つかった場合には、指定したアクションタイプとは異なる更新方法となる項目がありますのでご注意ください。

1.公開フラグ(display)
入力データと、類似チェックで見つかったresearchmap登録データで、「公開フラグ」の優先順位を
[非公開>研究者のみ公開>公開]とし、より優先順位の高い値で更新します。
2.主要な業績かどうか(major_achievement)
入力データと、類似チェックで見つかったresearchmap登録データで、「主要な業績かどうか」の優先順位を
[true>false]とし、より優先順位の高い値で更新します。