MISC

2015年9月

【消化器癌予防up-to-date】 膵癌 膵嚢胞性疾患と膵癌

臨床消化器内科
  • 鎌田 研
  • ,
  • 北野 雅之
  • ,
  • 筑後 孝章

30
11
開始ページ
1451
終了ページ
1456
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)日本メディカルセンター

膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)は日常診療で遭遇する頻度が高い膵嚢胞性疾患である.分枝型IPMNの多くは経過観察されているが,由来浸潤癌や併存膵癌の合併を考慮し,定期的な画像検査が行われているのが現状である.壁在結節はIPMNの悪性度診断を行ううえで,重要なパラメータの一つであり,存在の有無やサイズなどを評価することの重要性が報告されている.由来浸潤癌や併存膵癌は,通常型膵癌と比較し予後が良好であり,生物学的な差の存在が示唆されている.これらの癌を早期発見するために,どのようなIPMNを厳重に経過観察するかについて考えなければいけない.また,適切な経過観察法を見出す必要がある.とくにEUSは解像度に優れ,由来浸潤癌や併存膵癌の早期診断に有用と考えられる.(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 0911-601X
  • 医中誌Web ID : 2015402765

エクスポート
BibTeX RIS