論文

査読有り
2015年5月

改良9Cr-1Mo鋼両側切欠き平板に対するクリープ疲労試験

Proceedings of 23rd International Conference on Nuclear Engineering (ICONE-23) (DVD-ROM)
  • 下村 健太
  • ,
  • 加藤 章一
  • ,
  • 若井 隆純
  • ,
  • 安藤 勝訓
  • ,
  • 廣瀬 祐一*
  • ,
  • 佐藤 健一郎*

開始ページ
9
終了ページ
記述言語
英語
掲載種別

本研究は、SFR機器の設計基準が考えうるすべての破損様式をカバーしていることを確認するための実験的・解析的研究である。現行の設計基準におけるクリープ疲労損傷評価法は、従来のオーステナイト系ステンレス鋼(例えばSUS304)の実験や数値解析に基づいて構築されている。改良9Cr-1Mo鋼の材料特性はオーステナイト系ステンレス鋼のそれらとはかなり異なるので、現行の設計基準の改良9Cr-1Mo鋼製機器への適用性を確認する必要がある。両側切欠きを有する改良9Cr-1Mo鋼試験片に対する30分のひずみ保持を伴う単軸クリープ疲労試験を実施した。キリカキ底の半径は、1.6mm, 11.2mmと40.0mm。1.6mmと11.2mmの切欠き試験片は切欠き底から破損したが、40.0mmの切欠き試験片は明らかに内部から破損した。また、保持時間は合計わずか2,000時間程度であるにもかかわらず、多くのクリープボイドと、粒状界き裂成長が観察された。このような特異な破損様式の原因を究明するため、いくつかの追加実験と数値解析を実施した。それらの結果から、このような特異な破損様式の原因を絞り込むことができた。最大の要因をはっきりさせるための将来の計画も提案した。

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https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5050176

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